ホームヘルパーに必要とされる能力

最近では、資格取得のために頑張っている人も増えているというホームヘルパーは、人気のある職業の一つです。
ホームヘルパーは決められた講習を修了すれば資格が取得できるので、資格試験がありません。
やる気があれば、比較的手軽に目指すことができる職業です。
ただし、ホームヘルパーとして活躍するためには、様々な能力が必要なのです。

介護の専門的な知識はもちろん、コミュニケーション能力、洞察力、臨機応変に対応できる判断力などが必要になってきます。
また、「秘密を守ることができる」という能力も、ホームヘルパーには必要な能力の一つです。
ホームヘルパーの仕事は、介護する人の家族と同じで、とても近い距離で仕事をすることになります。
そうなると、当然プライベートな問題に触れることもあります。
ホームヘルパーには、仕事上で知り得たプライバシーに関わる情報を口外しないという守秘義務が必要で、興味半分で相手の家庭内の問題に首をつっこむことや、おもしろおかしく第三者に話すということが好きな人には向いていない仕事といえます。

また、気持ちの切り替えが早くないと、しんどい仕事だといえるでしょう。
長くても一家庭1,2時間の訪問で、午前一回、午後一回といった勤務型が主流のホームヘルパーの仕事。
人と密に関わらなければならない仕事なので、体力的にも精神的にも大変な仕事なのです。
前の利用者の事情を引きずったまま、次の利用者の所へ行くと、次の利用者のための的確なサービスができなくなってしまいます。
仕事を終えたら、すぐにさっきの利用者のことを忘れてしまうぐらいの気持ちの切り替えの早さが必要です。

ホームヘルパーの仕事の特徴は、高齢者のケアをすることが多いということです。
高齢者には、病気を抱えている方、痴呆症が進行してしまっている方も多く、そのような方達とも接する場面がたくさん出てきます。
高齢の利用者が亡くなってしまうこともあるでしょう。
そんな時、自分の介護が至らなかったのではと思いつめたりせず、他の利用者に対してどのようにして良いケアを提供すればよいのか、常に前向きな姿勢を忘れず取り組むことができる能力が必要なのです。

ホームヘルパーには、相手の立場に立って介護することができるかどうかという能力も必要になってきます。
利用者が何をして欲しいのか、何を必要としているのかを考え、行動に移さなければなりません。
相手が何を求めているかを知るためには、良いコミュニケーションをとることが必要で、相手の様子を観察する洞察力も必要です。
相手の話をじっくりと聞き、表面的な感情だけで物事を判断しないということも大切です。
自分が良かれと思ってしたことが、時には相手にとって苦痛になることもあります。
相手の身になって考えるということが、とても大切なのです。

また、常に冷静で臨機応変な対処ができる能力が、ホームヘルパーには必要です。
相手の性格や体の状態によって、対応の仕方が変わってきますので、介護は常に決まった方法ではなくて、相手に応じて常に変えていかなければなりません。
同じ相手でも、その日の気分や体調によって、対処法が変わってきますので、介護方法をパターン化できないのが、ホームヘルパーの仕事の難しいところですね。

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ホームヘルパーの仕事と歴史

ホームヘルパーは、やりがいのある職業として人気のある職業です。
そのホームヘルパーの始まりについて、紹介していきます。

1950年~1970年頃まで「家庭奉仕員」と呼ばれていた仕事が、ホームヘルパーです。
その時代、介護といえば他人の手を借りたりせずに、家族だけで行うものとされていました。
とは言っても、家族だけでは人手が足りないこともあり、そんな場合には病院に入院させたままにしておくことが通常となっていました。
家庭奉仕員が利用されていたのは、長期入院することができない低所得の家庭、生活保護を受けている人、一人暮らしの高齢者などにのみでした。
しかし、家庭奉仕員には決まった研修制度や資格はなく、サービス内容にもばらつきがあり、不安定な職業でした。
時代の流れとともに、核家族化、少子高齢化が進んで、家族だけでは今までのように十分な介護ができない家庭が増えてきたのです。
また、介護をする立場の人自身も老齢になってしまうといった問題も出てきました。

そのような様々な問題を解消するために、1989年に、高齢者のための保険や福祉に関するサービスの内容を定めた、「高齢者福祉整備10年計画」が発表されました。
その時、「家庭奉仕員」という名前から「ホームヘルパー」という現在の呼び名に変わったのです。
そして、呼び名が変わったのと同時に、ホームヘルパーになるための研修制度が全国で統一されるようになりました。
特定の資格試験というものはありませんが、しっかりとしたサービスが提供されるようになったのです。
「ホームヘルパーの24時間対応制度」が1995年に導入され、「介護保険制度」が2000年にスタートしました。
その後、ホームヘルパーは「訪問介護員」とも呼ばれるようになり、在宅福祉の第一線として広く一般的に知られるようになったのです。

一般的に広く知られるようになったホームヘルパーですが、その仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

ホームヘルパーの仕事は、介護を必要とする高齢者や日常生活に支障がある心身障害者の人たちが自立した生活を送れるように、色々な手助けをする仕事です。
ただ単に、生活のお手伝いをするだけではありません。
利用する人が、「その人らしい生活」を取り戻すための手助けをする役割をしているのです。
具体的には、利用者の自宅に直接訪問し、食事の支度をしたり、掃除、洗濯、入浴介助、排泄など、生活の援助を行ったりするのが、ホームヘルパーの主な仕事の内容です。

ホームヘルパーは、体力的にも精神的にも大変な仕事ですが、高齢化が加速化している現代社会においては、重要な意味をもつ仕事だと思います。
興味のある方は、資格取得を目指して、頑張ってみてくださいね。

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